ペーパーレスは森林減少を加速させる?

最近、SDGsの活動の一環として「紙の使用を控えましょう」と呼びかけているのを見かけます。
本当に紙を使わなくなると、地球のためになるのでしょうか?
紙を使わなくなると、紙の原料となる木の世話をする人が失業する
もうこれが答えだと思うのですが、林業は建築木材や家具用の木材だけではありません。
紙だってパルプを原料にして作られているんです。
みんなが紙を使わなくなると、商品である木が売れなくなって、失業する人が現れ始めます。
木の世話をする人が居なくなると、木を植える人も居なくなってしまうんです。
また、木は自然に生えるよりも、人に管理されながら育った方がよく育つという研究結果もあります。
木は人に管理されている状態が良いということです。
ペーパーレス化=電子化
ペーパーレス化するということは電子化するってことだと思います。
よく考えてください。
紙が二酸化炭素を排出するタイミングって紙が製造される時と廃棄される時だけですよね?
しかし、電子化してしまうと、データを保持するために電力を消費します。
その電力の7割は火力発電で補われています。
つまり、常時二酸化炭素を排出し続けてしまうということです。
確かに、紙を作ると木を伐採してしまい、光合成を行う木を減らすことになってしまいますが、木が伐採されるまでには何年も生育期間があり、その期間は光合成を行って、二酸化炭素を酸素に変換してくれています。
紙を使うか、電子化するか
さて、これらのことから、本当にペーパーレスが地球のためになるのか、巡り巡って自分たちのためになるのか。
対外的な体裁だけではなく、よく考えてみてください。