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プラントベースフードって何?原料は?詳しく解説します

プラントベースフードは、植物由来の成分を主要な栄養源とする食品や食事のことを指します。
通常、動物性の食品(肉、魚、乳製品など)を含まないか、極めて少量しか含まない場合があります。

プラントベースフードの種類

プラントベースフードは、植物の種類や調理方法によって多様な形態があります。
以下にいくつかの一般的なプラントベースフードの種類を挙げます。

ベジタリアン食品

ベジタリアンは、肉や魚は摂らないが、乳製品や卵は摂る食生活を指します。
ベジタリアン向けの食品は、植物由来の食材を使用しており、肉や魚を含む伝統的な食事の代替品となります。

ヴィーガン食品

ヴィーガンは、動物性の食品や動物由来の成分を一切摂らない食生活を指します。
ヴィーガン向けの食品は、植物由来の成分のみで構成されています。
代表的な食品として、大豆製品(豆腐、豆乳)、豆類、穀物、ナッツ類、種子、果物、野菜などがあります。

プラントベースの代替肉製品

プラントベースの代替肉製品は、植物由来の成分で作られた肉の代替品です。
大豆、豆腐、大麦、キノアなどが一般的な材料として使用されます。
これらの代替肉製品は、見た目や食感、風味が本物の肉に近いものもあります。

植物由来の乳製品の代替品

牛乳の代わりにアーモンドミルク、豆乳、ココナッツミルクなどを使用することができます。
これらの代替品は、カフェオレやシリアル、料理の材料として利用されます。

プラントベースフードのメリット

プラントベースフードの利点には、環境への影響の軽減、植物性食品の摂取による健康上のメリット、動物福祉への配慮などがあります。
ただし、バランスの取れた栄養摂取を確保するためには、適切な計画と多様な食品の摂取が重要です。
個々の栄養ニーズや健康状態に応じて、栄養学的な指導を受けることもおすすめです。

環境への持続可能性

プラントベースフードは、動物性の食品生産に比べて、水や土地、エネルギーの使用量が少なく、温室効果ガスの排出量が低いとされています。

例えば肉牛の場合、生後18か月(アメリカ)~28か月(和牛)で出荷されます。
その間、飲み水だけでなく、大量に飼料が必要になりますし、その飼料もたくさんの水を消費して作られています。
また、その飼料の栽培には大規模な農地が必要になりますし、輸送には大量の排気ガスが排出されます。日本に住んでいると想像しにくいですが、海外の大規模農園って本当にとんでもない規模です。

このように畜産業は大規模な温室効果ガスの排出源であり、森林破壊や水資源の浪費なども引き起こします。
プラントベースの食事は、地球環境への負荷を軽減する一因となります。

健康への効果

バランスの取れたプラントベースの食事は、心血管疾患、高血圧、糖尿病、肥満などの慢性疾患のリスクを低下させるとされています。
植物性食品は通常、低脂肪で飽和脂肪酸やコレステロールの含有量が少なく、食物繊維、抗酸化物質、ビタミン、ミネラル、植物ステロールなどの栄養素が豊富です。

フレキシビリティと多様性

プラントベースフードは非常に多様な食材を活用しています。
豆類、穀物、ナッツ、種子、果物、野菜など、さまざまな植物性の食品が利用されます。
そのため、料理のバリエーションが広がり、多様な味や食文化を楽しむことができます。

動物福祉への配慮

プラントベースフードは、動物性食品の需要を減らすことにより、畜産業に関連する動物の苦しみや虐待を軽減する効果があります。
多くの人々がプラントベースの食事を選択することで、動物福祉に対する意識が高まっています。

これらのメリットは一般的な傾向ですが、個々の栄養ニーズや健康状態に応じて、栄養学的な指導を受けることが重要です。
バランスの取れた栄養摂取を確保するために、十分な知識と計画が必要です。

プラントベースフードの原料って何?何を元に作っている?

プラントベースフードの原料はもちろん植物性の物を使用しているのですが、植物性と言っても様々あります。

穀物を原料にしたプラントベースフード

小麦、米、オーツ、ライ麦、大麦などの穀物が一般的なプラントベースフードの原料です。
これらの穀物は、主食やパン、パスタ、シリアル、グラノーラなどの形で使用されます。

豆類を原料にしたプラントベースフード

大豆、豆、レンズ豆、ひよこ豆、黒豆などの豆類は、プラントベースの食事における重要なタンパク源となります。
これらの豆類は、豆腐、豆乳、ミート代替品などの形で使用されます。
大豆と言えば『大豆ミート』って印象です。

ナッツと種子を原料にしたプラントベースフード

アーモンド、カシューナッツ、ピーカンナッツ、ピスタチオ、チアシード、亜麻の種などのナッツや種子もプラントベースの食事で一般的に使用されます。
これらはスナックや調理材料として利用され、栄養価が高い脂質、たんぱく質、食物繊維を提供します。
ナッツ類は脂質が多いので、好きな人は食べすぎ注意です。

野菜と果物を原料にしたプラントベースフード

野菜や果物は、プラントベースフードの重要な成分です。
葉野菜(ほうれん草、ケール)、根菜(人参、じゃがいも)、果物(リンゴ、バナナ、ベリーなど)は、栄養素や食物繊維を豊富に含んでいます。
青汁とか・・・?あとは、普通に生食や調理に使用されます。

その他の植物性食材

プラントベースフードには他にもさまざまな植物性食材が使用されます。
例えば、海藻(ノリ、昆布)、キノア、アボカド、タヒニ(ゴマペースト)、ココナッツミルクなどがあります。

これらの原料を組み合わせることで、プラントベースの食品や料理が作られます。
ただし、個々の食事習慣や文化によって使用される原料は異なる場合があります。

プラントベースフードと完全栄養食は別物

最近、急激に食文化が多様化して、なかなかついていけてないのですが、プラントベースフードと最近話題の完全栄養食は別物です。
プラントベースフ-ドはその主原料のことを指しているのに対して、完全栄養食は出来上がった食べ物の栄養バランスのことを指しています。

そのため、プラントベースフードで尚且つ完全栄養食という物はあるかもしれませんが、基本的にプランドベースフードと完全栄養食は異なる物を指します。